なかなかに忙しくて釣りに行けませぬ(涙)
こんなときはぽんこちですが、それもままなりませぬ。
でも、日曜日の夜、帰宅後少しだけ余裕があったので、前の記事のコメントで話題になったビーチパワーというダイワのグラスロッドを登板できる状態にクリーンアップしました。
石突きと一体化されている尻栓は3点ネジ止めなんですが、それを外し、ガイドも外してばらします。
じつは、振出にはよくあることなのですが、中に砂が入って伸ばせなくなっていたのです。
ブランクに傷がついたらイヤですからね。
私が保有しているのはPGビーチパワー420Hというモデル。
最初の写真のとおりの4本継で、スペックは以下のとおりです。
全長430㎝
自重760g
仕舞寸法134㎝
先径2.8mm
元径30.1mm
錘負荷約30号
ちなみに、当時のカタログにはなぜか5本継と書かれていますが、実物は写真のように4本継です。
だいたい仕舞が134㎝で5本継だと6m級になっちゃうぢゃん(爆)
けっこういい加減だったんですねえ。。。
ガイドは5点。
全長430㎝に5点は心もとないですが、手元に合うサイズもなく、再び5点で組み上げました。
ちなみに、軟らかいノーマルモデルは6点仕様で、割と考えられた設計なのです。
ただし、この竿が現役だった80年代初頭は、投げ竿のガイド点数は4点でよいとされていた時代です。
ナイロンラインの巻き癖や、スピニングリールの糸撚れなどの問題があって、どうしてもラインの抜けをよくすることに主眼が置かれていたのでしょうね。
折りたたみのバットガイドは30㎜と、他のモデルよりも大口径のものが搭載されています。
しかし、ライバルと目されるオリムピックのVXサーフHHよりもリールシートの位置が低いため、シート:バットガイド間が広すぎる感があります。
なので、そのうちシート位置を変えてやろうかとも思案中♪
それを躊躇させるのが、この飾り巻き。
リールシートを上げるなら、ちょうどこの位置まで来そうです。
コレをつぶしちゃうのはもったいないよねー。。。
シートより下は総巻き。
さすがはグラス振出の最高峰ですね♪
当時の定価は11,200円
並継のPSジェットスポーツ420Hが7,000円でしたから、PG(ポリエステルゴールド)のバリューがよくわかります。
もちろんカーボン普及期に入っていましたから、そことの差別化はなされていて、ほぼ同スペックで150g軽いCSジェットパワー420Hで22,000円、投げ竿のハイエンドモデルだったCGプロキャスター420になると78,000円に跳ね上がります。
現代の最高級投げ竿はもっと高価ですよね?
どうでしょう、1.5倍くらい?
仮にそれくらいだとすると、このビーチパワーHは17,000円くらい?
いま、グラス竿にそんなお値段はつきませんよね(笑)
この頃になると、石突もコンパクトで握りやすい設計になっていて、バランスウエイトの役目も兼ねています。
石突付き振出投げ竿の最終モデルかもしれませんねwww
最後に。。。
全世界でも数名しか関心はないでしょうけれど、タイトルにあるとおり、このモデルはグラスの振出投げ竿で最強の1本かもしれないのです。
考えられる、というか、私が思いつく範囲だとライバルはオリムのVXサーフHH、リョービのHG飛投くらいで、あとはNFTの振出Hi-Ⅲあたりもありますが、コレは持っていないので比較のしようがありません。
VXサーフ390HHはときどき登板していますが、こんな竿です↓
遠投性能となると、グラスはどうしても長くなるほどダルくなるので390に分があって、私が愛用しているVXサーフ390HHの方が上かもしれませんが、同じ長さ(といってもビーチパワーは10㎝長い)で比較するとすれば、ちょっと甲乙つけがたいと思います。
それくらい、よく胴に乗る、パワフルな調子です。
投げても釣っても楽しめる、究極の1本だと褒めちぎっておきましょう。
軽いカーボンロッドで弾いて投げるのに慣れてしまった方々は、30㎜を超える極太竿でマキシマムまで加速する技術なんか忘れてしまっておられるかもしれませんが、技がいるからこそ楽しめるという面もあります。
道具はアナログに限りますなあ~
うひょひょひょひょ(≧▽≦)