はい、ここまで読んでくださったミナサマ、おまえら真面目に釣りする気あるんか?
っと、思ったでしょw
ここからが本番どすえ~!
この島の遥か沖。
まるで要塞のようなたたずまいの群礁がある。
その名は「豚バラ」(音読みでお願いしますっ)
日本中の大物師たちが目指したという、伝説の名礁。
最寄りの港から高速船で40分。
川のような黒い流れの中には、釣り師たちが夢に見るアラやガーラがナブラを立てているというのだ~!
ぬおー!
相手にとって不足はない~!
思えば5年前、幼き日々の思い出を頼って再開した投げ釣りですが、ついに我が国を代表する大物釣り場にまでやってきてしまいました。
相棒のぼー王子も、ここを目指してこの島に来てくれたのです。
史上最強の投げ竿のテスト・フィールドとしても申し分ないでしょう!
目前に迫った豚バラ!
まさに絶海の名磯!!
おそらく、ここで投げ釣りを敢行する大バカ者はワテクシたちが初めてだろうと思います。
ついにキタ~!
激流は大河の流れをはるかにしのぐものです!
ヘビー級ボクサー、アイパーボーがファイティングポーズをとります!
やったるで~!
後も崖、前も崖という小さな岩棚に陣を構える王子。
直下の水深25m。
開発中の剛竿2本を板バネと前受けにセット。
リールもシーライン900H。
超大物用の武装です。
こちら、ワテクシの陣地。
がまクエ70号にシーライン600H。
そしてNFTの逆輸入65号450改「コロタマキング」にワイド808であります。
後者は尻手ロープぶっ飛ばしの投げ釣り仕様です。
どやさ~!
水深はなんと60m!?
ラインはいつまでも出続け、巨大な808のスプールの芯が見えます。
手前にはベランダのような張り出しがあり、取り込みは熾烈を極めるでしょう。
やったるがな~!
投げ釣りの限界ってか~!
意気込んでみたものの、まずはカゴ釣りでエサの確保w
今回のメインターゲットはいわゆるGT(ジャイアント・トレバリー)、つまりロウニンアジなんかの巨大アジ類です。
いま釣れてるらしいんです。
王子は40kg超級を狙っています。
しかし、カゴ釣りの道具なんかもってるわけもないので、小物釣り用に持ってきたワテクシのがま投ユージスプロ35-460でカゴ釣りをするボー王子(爆)
「やり方がわからん」と、大日本ポンコツ防衛隊のパラノイア総帥に電話で習ってたボー王子。
大丈夫か・・・?
ところがどっこい、ばんばん釣れるんです!
ウメイロ? ウメイロモドキ?
どっちかわかりませんが、40㎝近いまるまる肥えたヤツが入れ食いに!
これで泳がせ釣りのエサは確保です~!
一方、ワテクシはアレルギーで沖アミが触れません。
なーんもしないのは忍びないので、王子がエサ釣り用に持ってきた、明らかにオーバースペックのルアー竿(ブリ用…)に、トーナメント磯遠投SS5000(PE6号+ナイロン20号5m)をセットして、小さなルアーを投げまくります!
と…
GTの子どもがかんたんに釣れてしまいました!?
「かんたん」と格好よく言いましたが、緩めにセットしたドラグをギャンギャン鳴らされ、滑り台みたいな斜めの磯で転げ回った挙句、素手でエラの下をつかんでランディングし、ハリが伸びてまた滑り落ちて行くサカナにフライングボディプレスを敢行して、なんとかゲットしたのが真実です(恥)
でも・・・
やったー!
王子もわがことのように喜んでくれます。
この男の、こういうシンプルさが素晴らしいと思うじゃこびっちなのです。
ところが、肝心のぶっこみは苦戦の連続。
ワテクシの方は、仕掛けが回収できるところがベランダ状の張り出しの2mほどの隙間のみ。
そこを通せないと根掛かりの連発なのですが、2本の竿を、しかも水深60mの底から巻き上げて、わずか2mの隙間を通すのは至難の業です。
そしてついに、シーラインの100号道糸をバックラッシュさせてしまい、コロタマキング1本で闘うことになってしまいました。
しかし、大物竿ほどの重武装ができない投げ竿の弱みが逆に幸いし、小バリ(といっても管付ムロアジ26号)+身エサ=遠投ブッコミスタイルがハマりました。
豪快な竿飛びが連発します。
ほぼ百発百中で竿が飛びます![]()

ただ、大きいのは60m巻き上げられなくて、途中で張りつかれて、ちーん(泣)
それでも、1m級のオオセ(サメの一種)や、10㎏級の巨大ウツボはブリ揚げました。
竿が飛ぶたびに「くあおおおおおお~!」と吠えながら延々とゴリ巻き。
その都度、崖づたいに王子がギャフを抱えてやってきてくれます。
感謝、感謝。
サカナらしいのは・・・。
ヒメフエダイ?
このクラスでも巻き上げるのは必死です。
何よりも、眠くて眠くて。。。
根に張りつかれたら「出てくるまで待つのぢゃ」と、ドラグを緩めて放置プレイ。
のつもりが、気がつけば1時間経過。。。
全負けして、仕掛けをなおして放り込んだら、また睡魔が。。。
ちゃりりーん♪
ちゃりりーん♪
ちゃりりーん♪
ん、鈴の音が聞こえるなあ。
風鈴かな?
じゃこさーん!
じゃこさーん!
じゃこさーん!
!?
どわー、来てる~!
思いっきり竿飛んでるー!
どうりゃあああああああ!
ワイド808が潮煙を噴き上げます!
渾身の力で巻き上げますが、60m下の敵がガンガン首を振っています。
ボーちゃんが崖の向こうから声援してくれます。
「がんばれ~! 巻け巻け~! 休むなじゃこさん~!」
うっしゃああ!
がっちん!
うひゃああ!
やられた~!
掛かったわ~!
スプールを見ると、しかし、もうすぐそこまで来ているハズ。
引きずり出したる~!
コロタマキングを垂直に立て、満月にヒン曲がったそのバットパワーを信じて待ちます。
・・・
ごりごりっ
よっしゃ、出た!
ブリ揚げぢゃ~!!
ずーっと釣りたかった隠れ本命のシブダイ51センチ!
うれぴーw
しかし、この後も、放りこんでは爆睡 → 竿発射 → 対応遅れ → 崖に張りつかれる → 全負け の悪循環を繰り返し。
座ればたちどころにこん睡状態。。。
じゃこさーん!
じゃこさーん!
じゃこさーん!
え?
なんと、これまで音無しの構えを続けていた王子が、300号級のパワーを誇るタイプHをポンピングしているではあーりませんか!
よっしゃ~!
ツインギャフをひっつかんで、崖の向こうへ走ります!
王子の超強力ヘッドライトで照らされたその先へ目をやると、なんと30mほど沖に巨大な白い影が浮いてくるのが見えました。
真っ白なLEDの光に照らし出された光景はなかなかの見ものです!
王子が抱えている開発竿タイプHはさほど曲がってはいませんが、白い磯ハンターラインとその先の白い影との綱引きの様子が、まるで演劇の舞台のようです。
じゃこ「ボーちゃん、もう浮いてるで!エイか?」
王子「見えてます。またマダラですわ!」
じゃこ「寄ってきた、マダラやな! ギャフ打とか?」
王子「揚がらんでしょ。そこのナイフで道糸ハネてください!」
じゃこ「よっしゃ!」
ぱつーん!
こうして、30㎏はあったでしょうか、それでもマダラエイとしては小型の敵を切り離して、今回の遠征の最後の戦いは幕を閉じました。
それにしても、恐るべきバットパワー。
30㎏近いエイを、水深25mから簡単に浮かせてしまうのです。
これなら、私が釣っていた60mの崖でもクリアできるに違いありません。
まさに究極の大物竿!
ぼくもタイプMを1本予約しましたよ♪
ちなみに、私のコロタマキング号も素晴らしいパワーを発揮してくれました。
じつは今回初めてサカナを掛けたのです。
絶対折れないという安心感はこの上ないものです。
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さて、長々と綴ってきましたが、本当に楽しい旅でした。
アイパーボー王子、本当にありがとうございました!
ブッコマンダーたちのチャレンジはまだまだ続きますよ~!
うっひょう~、離島最高、ブッコミ最高~www