全宇宙のコロタマファンのみなさま、ながらくご無沙汰いたしておりますた m(_ _)m
いつもはノー天気なじゃこびっちも、死に物狂いでハタライテおりました。
しかし、幸運なことに、7月20日、21日と入っていた仕事がキャンセルとなり、晴れて全宇宙コロタマ選手権に参加が叶いました!
渡船場に集結したキンコロ戦士たち。
もも&すずさん、74dacaさん、剛竿そ~兄、桜吹雪のクエ番長、いけちゃん&おかもっちゃんのザ・サカイコネクション。
いずれも巨タマやクエをブリ揚げてきた歴戦の勇者たちであります。
美しい、あまりにも美しい黄昏。
暑さを払うような涼しい潮風。
19時・・・
そんなロマンチックな夕べを切り裂いたのは、なんと防犯ブザー!?
ぴこぴこぴこぴこ~!
な、なんぢゃああああ!?
振りかえると、一緒に磯上がりした74dacaさんのロングビームが海面に突っ込んでいます!
*ここで説明しよう! 田辺市内でパン屋さんを営んでいる74dacaさん、いつも朝が早いので、夜釣りではすぐに眠ってしまわれます。そこで開発されたのが「七四式魚信報知機」といわれる独自の尻手システム。
鈴の代わりに防犯ブザーをロープ中間にセットしたもので、サカナが引っ張るとブザーが鳴りだす。鈴と違って止めるまで鳴り続けるのぢゃ。。。
さっきまで美しい夕景の中、大自然に抱かれる心地よさを味わっていたのに、なんとも場違いな機械音が磯に響きます。
起伏は少ないものの、かなり広い独立磯。
先端に陣取っていた剛竿そ~兄もブザーと騒ぎに気づいて猛ダッシュですっ飛んできてくれました。
私はタモを構えてスタンバイ!
しかし、どーせマンダムだろうからもう1本という軽い気持ちで追加されたロングビームは30号のぺなぺな竿。
リールシートの上からヘンな曲がり方で突っ込み、敵の爆走に合わせてへし折れるくらい叩かれています。
・・・こりゃ、やばいかも・・・
と、思った次の瞬間!
あかん、張りつかれた!
74dacaさんの悲鳴がこだまします。
じゃこ「ドラグ緩めて待ちましょう!」
74daca「よっしゃ!」
待つこと1分。。。
じゅわわわわ~!
で、出た~!
ロングビームが再びぶち曲がります!
ぬおおおおお~!
かつて、世界の名選手たちをぶっちぎった伝説のスプリンターが本気のゴリ巻きをかけます。
観念したタマミは58cm。
南紀では良型です。
これは幸先がいい~♪
俄然ヤル気が噴出、脳汁垂れ流し状態であります。
今季の不調は昨日まで。
今日は、この島の周りはタマミだらけやで~!
かかってこいや~!
そして20時
ちゃりちゃりーん!
今度はそ~兄のDHZが超高速で発射!
うおー、キタ~!
とりゃああっとタモを持って走ります。
そ~兄の脇につくと、「し、尻手外して~」
じゃこ「了解です!」
ごそごそ。。。
じゃこ「どこですのん?」
昨年、怪鳥タツジーのケツの穴の下にあるクランプを外すという際どいプレイを強いられた悪夢がよみがえります。
そ~兄「前、前!」
じゃこ「前?」
そ~兄「痛い~! キン○マ痛い~! キン○マの横にあるからああっ」
じゃこ「げっ、前って、そ~兄」
そ~兄「はやく外してけろ~」
じゃこ「えーい、ままよ~(泣)」
仕方がありませんから、非常に際どい位置にあった金具をえいやと外します。
よっしゃああ!
お股にDHZを挟んだまま水際まで飛び出したそ~兄!
うりゃうりゃうりゃあああああ!
う、このオサーン、どSかいな。。。
あわれ、ブリ揚げられたのは、さっきの74dacaさんのと同サイズの良型タマン。
これくらいのは元気いーですね~w
それにしても、今夜は絶好調です。
が、不吉な予感。。。
これまで9連敗のワテクシ、もしや。。。
21時・・・
しーん・・・
22時・・・
まーんだむ・・・
22時30分・・・
あかーんがな、もうおしまいか?
一晩1発という南紀のジンクスはほんとかいな~?
ネガティブな感情が渦巻きますが、まだあきらめるわけにはいきません。
PFプロサーフXX改を打ち返し、着底後糸フケをとろうと巻きはじめると、そのままグーンと竿をひったくられました!
おおおっ?
重量感はありませんが、ものすごいスピードで走ります。
あわてて巻き上げにかかりますが、ふっと負荷がなくなります。
バレたかな、と思って巻く手を緩めると。。。
ぎゅいいーんん!
おお、ついとるがな~!
こりゃチビタマかいな?
と、思いながら巻いてくると、敵は突如真横に猛ダッシュ!
な、なんやサメか?
ヘッドライトで照らすと、何かが海面を走っています。
ものすごい速度で、一直線、どうもサメではなさそうです。
しかし、これくらいはプロサXXの敵ではありません。
えいやと竿を起こすと、苦もなくこちらを向いたので、そのまま磯の上にゴボー抜き!
なんぢゃこりゃ?
黄色っぽい縞がある超元気者、磯の上をハネ回る姿は小型のカンパチみたいですが。。。
珍魚アイブリですたw
52cmとサイズはまあまあですし、いいファイトでしたし、美味らしいので、嬉しいのですが・・・
違う、違うのだああ!
お前ぢゃないんだよ~!!
叫びたいのを抑えて、3人で珍魚を囲んでわいわいやってると。。。
ちりりーん。。。
遠くからかすかな鈴の音が・・・
どわーっ来てる~っ!
叫ぶや否や、身をひるがえして50mも向こうの先端へ飛び出すそ~兄!
うっしゃああ!
おいらもタモを抱えて突っ走ります。
やっぱ今夜もタモ係か・・・
しかし、今度の敵は尋常ではありません。
ひえええええっ、こらやばい、やばい、やばい~っ
そ~兄のカラダが木の葉のように舞います。
人間がサカナに振り回されています。
そ~兄「し、尻手外して~、ひえええええ~っ」
じゃこ@内心「げげっ、またか~!?」
そ~兄「は、はやくう~! ファイトしにくい~!」
じゃこ「へ、へい!」
じゃこ@内心「なんで外してからファイトせんのよ~、しかも尻手もっと下につけとけよ~、なんでチン○の位置につけてるのよ、この兄貴はよ~」
顔をそむけて、こっちの竿には触れないようにロープ解除!
ありーっ、うひーっ、おおおおおおお~!
そ~兄、相当手こずっています。
しかし、SなんかMなんかわからんな、このヒト。。。
それでも、1分近いのファイトの末、ついに白い影が浮いてきました!
デ、デカイっ!
そ~兄「ぜったい掬えよ~、たのむで~!」
じゃこ「はいな~!」
・・・やっぱ弩Sや・・・
しかし、でかすぎてタモに入りません。。。
仕方がないので、ワイヤーつかんでずりあげました。
どっかーん!
出ました、巨タマ、78cm、5.9kg!
「天才コロタマ師出現」と騒がれて幾久し。
ながらく70cmが壁になっていたそ~兄ですが、ついに75オーバーのマギータマンをやりました!
久しぶりに見る巨タマは、やっぱり気持ち悪いくらいでかくて、しばし見とれるオサーン3人。
とんでもない夜になりました。
・・・しかし、よく考えてみたらおいらだけまだ・・・
そして0時・・・
さすがに睡魔が襲ってきます。
必殺の磯ボンボンベッドに身体を横たえ、うつらうつらとしていますと…
「助けて~」
遠くからヒトの声が聞こえたような・・・
耳を澄ませます・・・
助けて~!
うおっ、確かにそ~兄の声!
すわっ、海に落ちたか?
ベッドから飛び起きてライトで先端方向を照らします!
ビームの中に、またしても木の葉のように舞うそー兄と、へんな曲がり方をしているPFプロサが浮かび上がりました!
タモをひっつかんで74dacaさんとともに走ります。
ほんま、今夜はよう走らされるわい・・・
あ、あかん~、こいつもやばい、やばい~、あーれ~
いやーな予感がしたので、ヘッドライトで尻手ロープをたどりますと・・・
orz…
やはりロープの先端はそ~兄の股間に・・・
そ~兄「外して、外して、尻手を外して~っ」
じゃこ@内心「ええ加減にしなはれや~(泣)」
慎重に、間違いがないように、えいやっと尻手環を外します。
またしても見事なタマミ、68cm!
これでそ~兄は3匹目。
南紀では考えられない大爆釣です。
超大満足のそ~兄、私も申請用の写真を撮ろうとごそごそやってますと…
ちゃりりーん!
どこだ!?
わしのプロサーフぢゃあ!
月あかりに照らし出された青銀のプロサが、一脚の上で「へ」の字になっています。
これはどうみても弩級のアタリ!
おっしゃあああ!
普段は考えられない身のこなしで竿に駆け寄り、左手で竿のグリップを押さえて、キンキンに張りつめた尻手ロープの先のブラックダイヤモンドをそっと外します。
がっくーんっ!
ものすごい突進で、思わず竿を股に挟みます!
足場のいい磯なのでミリオンマックスのドラグは絞め殺しています。
どどどどどどどどどっ!
重機関銃のような脈動を打ちながら2度目の突進!
うおおおおおおっ
おおおおおおおおおおっ!
とても言葉になりません。
XXが胴から曲がり、竿先が海面に突き刺さります。
くっそう、シマノ、もうちょっとマシな竿つくりやがれ~っ
このままでは折れてしまいます。
ドラグは死んでます。
仕方がないので、屈辱の前進。。。
サカナごときに数歩前へ歩かされてしまいました。。。またしても。。。
幸いにもここで2度目の突進が止まりました。
どうやらタマミはここで死力を尽くすようです。
3度目の突進はスタンディングでなんとかこらえ、オールアウトした敵のわずかな抵抗は余裕で楽しみながら寄せます。
しかし、敵もさる者、タマミにしては珍しく、磯際でも激しく抵抗するのを、74dacaさんがうまく掬ってくださり、ついにやっつけました!
奇跡の巨タマ、82cm、6.1kg~!
なんたる幸運、一生モノの80超級をまたしても釣ってしまいますた!
そ~兄、dacaさん、ありがとうございました!
やっほ~(^o^)/
この後、1時前にもう1発豪快な発射で59cmをゲット。
出来過ぎですw
粘った74dacaさん、4時過ぎに防犯ブザーが炸裂して全員起床しましたが、なんとリールのハンドルを1回も回せず、道糸をぶち切られてバックドロップ。
超弩級の洗礼に辛酸を舐められました。
しかし、これが3大会連続五輪代表の熱いハートに火をつけてしまったようです。
ということで、全宇宙コロタマ選手権、南紀会場です!
タマミだらけw
みなさーん、ありがとうございました~!