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Channel: コロタマ エクスプレス! 黒い海からブリあげろ!!
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ウインチのウンチクその23 アメリカンフィッシング界の遺産 NEWELL P235M

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連続投稿(/・ω・)/

じっくりと書いておきたいブツがいっぱいたまってきているんですが…

けっして仕事に隙間があるわけではなく、まるで夏休みの宿題が終わっていない子どものように、やらなきゃいけない仕事を目の前にして現実逃避を図る釣り道具オタクとはワテクシのことでつwww

今回は、めっちゃ思い入れの強い、もっともクールなぶっこみリールをご紹介いたしましょう!

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はい、知る人ぞ知るってな感じのNEWELLです!

これはほんまにかっこええと思います。

このNEWELLってリールは、コンベンショナルリールのみを生産した会社で、カール・ニューウェルって釣りキチな社長が、自分の経営するプラスチック工場に生産ラインをこしらえて全米に流通させてしまったという、とてつもなくアメリカンな、夢の塊みたいなリールなのです。

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10年ほど前にニューウェルのオヤジが亡くなってから、どうやらリールの生産はやめちゃったみたいですが、そこんとこはよくわかりません。
プラスチック工場は以前のままの住所で、100名ほどの従業員を抱えて営業されてはいるようです。

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超おおざっぱに歴史をひも解くと、このニューウェルのおやっさん、1970年代に、趣味が高じてPENNのコンベンショナルリール、つまりジグマスターやスクイッダーのアフターパーツをつくって売り出してしまったんですが、それがさらに度を越してしまい、自分の稼業であるプラスチック形成の技術を使って、PENNよりも軽いコンベンショナルリールを開発、販売することになってしまったのだそうです。

それがまた、痒いところに手が届くというか、釣り師がつくるリールですから、あっという間に定着してしまったということなんですね。

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私が所有しているのは、P235-Mというモデル。
NEWELLは、主にそのサイズで200、300、400、500、600という5系統のモデルがあります。
それぞれの系列に、さらにスプールサイズ等で細分化がされていて、あとはギヤ比でも分けられています。

私のP235-Mなら、P世代(いわば2代目)の200系統の最大モデルでMつまりミドルスピードのギヤ比1:4という風に読みます。

そんなの知るかって。。。m(__)m

こりゃまあオタクの世界ですな(笑)

で、世代ってのは最初期の「ブラッキーズ」にはじまって、P、G、ノーレター、C、S と6世代にわたっていまして、ブラッキーズとこのPはアルミベースなんですが、次のGからはボディのベースも樹脂になります。

軽いってことはメリットも多いですが、懸念されるのは強度ですよね。

幸いこのPは、メタルボディに頑強なステンのリム、アルミ合金のハンドルなど、割とイケそう。

ただし、スタンドやスプールが樹脂製なのが。。。ほんまにイケるん? と不安を掻き立てます(笑)

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「く」の字に折れたハンドルがNEWELLの特徴。

軽いアルミ合金なのに、さらに肉抜き穴が穿たれていて、軽量化にこだわっているのがよくわかります。

コイツで自重約400g、それでいてNA8号を約200m飲み込んでくれます。

ハンドルノブのNマークもかっこいいですねw

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レバーの頭やスタードラグなどの意匠も、シンプルだけどかっこいい。

機関車みたいって言ったヒトがいたけど(バイク屋のオヤジだったかw)、ほんまにシブいね♪

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左カップ。

「グラファイト製だぜ!」と誇らしく謳っているのはプラスチック工場のオヤジの矜持でしょう。

メカニカルブレーキはコインで調整する、ジグマスターHSなんかと同じタイプ。

クリッカーはペンにも劣らぬ爆音系(笑)

ちなみに、ボールベアリングとあるとおり、グラファイトのスプールと相まって、遠投性能はすごいらしい。。。あ、ワテクシは遠投なんてしれてますからね。。。わかんないけど(笑)


この200系と、ワンサイズ大きい300系は、サーフからの投げ釣りにも使えると書いてありました。
400系以上はちょと大きいかも。
でも、ハワイのウルア(GT)を投げ釣りで釣ってるクレイジーガイたちは、カネに糸目をつけずに全世界の500系を買いあさっています(笑)
アレはとんでもない投げ釣りですからね。
詳しくは、もひとつのブログ(謎)を見てね♪

そして、なんとコヤツは箱入りですた!

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箱までかっこいい!

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シロウトさんにゃあ使えないぜ、みたいな感じかな?

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「比類なき」「揺るぎなき」ってなあたりに気骨を感じますね。
dependability、そして職人魂なんて、日本の製造業ではもはや死語?

なんでもイージーに使えるように工夫しちゃう日本人には考えにくいけど、殊にこのコンベンショナルリールのファンたちって、こんな感じなのです。

それがまた、じゃこびっちには共感できてしまって。。。
今風の派手なリールには関心が向かないし、ジャパニーズハイテクリールなんて、くれるって言われても断りそう(笑)

いまでも5速MTの四駆トラックに乗ってるってのもそうで、プリ○スとかもうぜったい無理って感じwww

あ、すいません、これまったく個人的な趣味のことで、べつにみなさんがどんな道具や車を使ってはっても、ふつーにリスペクトしますからね(笑)

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ハガキが入ってました。。。80年代前半くらいのモデルだと思うんですけど。。。異様にシンプル(笑)

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主なユーザーがボートの上の人たちだったこともあって、この頃から耐海水を謳っています。

てか、タイプ打ちのレターぢゃん、コレ(笑)

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ジグマスタータイプのドラグシステム。

これがほんとにすごい。

てか、手書きぢゃん、コレ(笑)

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当時はリグやルアーも売っていた模様。

まるでアメリカのオリムピック(笑)





PENNが未だにジグマスターやセネターを売っていることからもわかるとおり、かの国の道具観って、日本とはずいぶん違っています。

ユーザー主導というか、ものすごい知識と経験を積んでるユーザーが、メーカーの独善を許さないというか。

わてら日本の釣り師はお人よしというか、メーカー追従かな?
まあ、すごい発明をいっぱいしてくれるからね、日本のメーカーは。
その意味では、間違いなく世界の最高峰ですね。
値段もだけど(笑)

ジグマスターは新品で8000円くらいよ。。。




大好きなリールなので長くなっちゃいました。

こんなにイケてるリールが、日本にはほとんど流通しませんでした。
たぶん、ルアー釣りに使われるモデルがほとんどないからじゃないでしょうかね。
ボートやぶっこみは「ダサい」もんね。
私はそれらもかっこいいとおもうけどね(笑)
ルアーはめんどくさいからなあw

PENNもNEWELLもかっこいいですよね、シンプルでね。
こういう、使う喜びに溢れた道具を手にしてしまうとね、いくらラクチンでも、味気のない新型の道具は使えなくなっちゃう。
面白味がまったく違うというか。。。
ほんとに1投、1投がめちゃ楽しい(^_-)-☆

おーし、はやくこの子を海へ連れ出そう!

サーフキャスティングぢゃ!!



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